それで、彼女は辞める前に、他の社員さんたちの意見も集め、
代表で社長と談判したそうです。
社長の反応は、特に表情も変えず、
「わかりました。会社を良くする為に色々考えて居るところです。」とだけ答えたそうだ。
だが、上司に何か話した風でもなく、
何も変化は見られなかったそう。
この社長も、たたき上げの人ではなく、
若いうちに親から譲り受けた仕事と立場なのだそう。
経営のやり方や人事については、頼りないとの噂を聞き、
がっかりしたそうですが、彼女は辞めるのでもうどうでもいいと思ったそうです。
彼女に続いて退職希望者が続き、
会社の業績も落ち、潰れそうになってきたそう。
そりゃそうだろうなと誰でも思いますよね。
やっと慌て始めた社長は、コンサルタントを入れ、
やっと人の意見を聞く様になったとかで、
その上司も大事な部署からはずされ、
居場所も無くなっているそうです。
たった一人でも、集団での影響力は大きいです。
良い方に向かうなら、どんどん企業は伸びていくでしょう。
でも、悪い方に向かうと、ろくなことはありません。
たいしたことない自分の体験の中で感じた事は、
仕事をする時「内側を向いたらだめ、外側を向いて仕事をする。」
という事です。
社内に、1人でも内側を向く人間がいると、
他の人のやる気は奪われ、雰囲気は悪くなり、トラブルが増え、
ろくな結果はでません。
内側を向いて仕事する、という意味は「他の社員のことばかり気にする」
「仲間の足を引っ張る」「企業を良くする意識がなく、自分の都合しか頭に無い」
みたいな意識で仕事をすることです。
外側を見るというのは、その反対。視野を広くということでしょうか。
従業員同士の足の引っ張り合い、いかにずるをして稼ぐかばかりを考えるのではなく、
常に、顧客のこと、会社の利益を考え、自分が納得できる仕事ができるかを
意識するということ。
敵は外にいるのに、内輪もめばかりする集団が成功できる訳がありません。
これは、経営者にも言えると思います。