****車に乗ると震える*****
あんなに車で出かけるのが大好きだったRが、車に乗せた途端に震える様になりました。
震えるなんて、何か恐怖感があるか、どこかが痛い時です。
それまでは、細い両足で立ち上がり、窓の外を眺めるのが大好きでした。
なのに全く動かず、じっとうずくまる体勢のまま震えるのです。
そして、時に小さく「キャイン」と悲鳴めいた声を出すようになりました。
おかしい、どこか痛いに違いないと、Rの身体を調べてみました。するとお尻にしこりがあったのです。
おそらくこのしこりが、車に座った時に痛くて、振動があると激痛で声をだしていたのだろうと判断しました。シャワーをする度に、身体を触って見ていたのに、いつのまにできていたのでしょう。
肛門膿と間違えていたのかもしれません。ここまで気が付かなかった事を反省し、Rに謝り、病院に連れていく事にしました。
ここで、悩んだのが、病院選びでした。
腫瘍なので、摘出手術をする事になるでしょう。そうなると技術の確かな、安心できる病院でないと小型犬で老犬でもあるRです、手術が負担になって逆効果になっては意味がありません。
Rは子犬の時に、足を痛めて近所の動物病院で治療して以来の病院通いになります。
実は私は、予防接種を何本を打つ事は抵抗があり、年に一度の狂犬病の注射以外は、うたせていなかったのです。子犬の時に一度打ったきりでした。
ほとんど屋内にいる、他の犬との接触が少ないという環境、小さい身体に何本も打つ事の副作用の方が心配でした。
実際、10歳まで、病気で病院に行った事は無く、かかりつけの獣医さんがいなかったのです。
子犬の時に一度行ったあの病院に連れていくか、他の病院を探すか、口コミを調べたりしたのですが、そこへ、子どもが自分の足で調べ、評判の良い病院を探してきたのです。
ところが、そこは腫瘍の手術はしないという事で、また振り出しに戻ってしまいました。