成人T細胞白血病の事を、初めて知りました。

白血病にも色々あることは知っていましたが、治癒しやすいものとしにくいものがあるという程度で、他人事でした。

最近、それが我が事として考える機会がありました。

母方の叔父が、難治性の白血病で亡くなりました。
成人T細胞白血病(ATL)でした。
最近では、元プロ野球選手の北別府氏がこの病気を発症し、治療に入り骨髄移植のドナー待ちであることを発表しました。

どんな病気かを調べてみました。

〇 ATLは、白血球の中のT細胞に、HTLV-1ウイルスが感染し、癌化したことにより発症する血液の癌。
〇HTLV-1イルス感染者だけが発症するが、発症すると免疫不全を起こし、感染症にかかりやすくなる。
〇ウイルス感染者の数%が、発症すると言われている。発症する平均年齢は約60歳である。
〇感染経路は、母乳、性交渉、輸血など。
〇治療法は、化学療法、送血幹細胞移植などがあるが、新薬が開発中であるが他の血液の癌に比べて難しい病気である。              (厚生労働省パンフより)



ウイルスが感染して白血病になるなんて怖いです。

母子感染が多いと思いますが、発症しておらず、自分がキャリアだと知らずに子どもに感染させる場合が多いのではないでしょうか。

最近では、妊婦健診で調べるので、母親がキャリアがどうかはわかるようです。

でも、もし知ったとして、ショックですよね。母乳を与えなければ大丈夫ですが、周囲の人に説明をするのも嫌ですし、偏見を持たれたり、母親が責められるような事があってはいけません。

子どもは守れても、自分が60歳位で発症するかもしれないという恐怖から逃げられないのです。

男性で自分がキャリアと知らない場合、(わからない人がほとんどでしょう)知らないうちに恋人や奥さんに感染するかもしれないのです。

この病気は、元々南九州にしか見られなかったものだそうです。

南九州出身で、他の地域に住む人も多いので、今ではどこにでもキャリアの人はいることでしょう。

私は、母方の叔父がこの病気だったと知り、母子感染だという事は、母も祖母から感染しているのではと心配になりました。

でも、母は高齢ですし、キャリアだとしてももう発病はしないと思いたいです。

それより、母から私に母子感染もありえるということに気がつきました。

そうだとすれば、そろそろ発症する時期です。

確立が数%だとしても、その中に自分が入らないという確証はありません。

そんな事を考えて居たら、恐怖で夜も眠れなくなりました。
もし、自分に感染していたら、自分の子どもにも?と思うと益々この病気をもっと世間に知らしめるべきだと感じました。

そして、早く良い薬ができてほしい。

不安でたまらない日を過ごしていて、ふと気がつきました。

最近は、妊婦健診で検査しているなら、自分の時はどうだったろうか。

だいぶ前だからやってなかっただろうと思っていました。

でも、一応調べてみました。自分の過去の妊婦健診の結果を母子手帳で確認しました。

上の子の時は、検査無し。一番下の子の検査では~検査していました!

陰性でした。ホッとしました。という事は子ども達は、感染していない。それがわかって目の前がぱっと明るくなりました。

私でさえこうなのですから、キャリアだとわかったママさんの気持ちを想像すると何とかならないものかと思います。発症をおさえるワクチンみたいな薬があればいいのにと。

下の子を妊娠していたお陰で救われました。
当時はまさかこんなに後になって検査結果を見るなんて思ってもいませんでした。

当時は肝炎の結果位しか関心を持たず、他の検査は自分には関係ないと思っていましたし、病院からも説明はありませんでした。

当時、検査をする県としない県があった様で、たまたま私の住んでいた地域が白血病の研究に力を入れており、ラッキーだったのです。
この検査をしていなければ、今頃不安な毎日を過ごしていたでしょう。