Rがのびをした後、オムツを交換しながらもしや…と、嫌な予感がしました。


そして、様子を良く見ると、いつもならくるんと横になるRの身体が、だらんと力が抜けていました。


「Rを見て!」と傍にいた子供に叫びました。そしてRから目を離しませんでした。

首から胸にかけて見えていた呼吸の動きが弱くなったかと思うと、すうーっとゆっくり動きが止まりました。
オムツを換えてからあっという間でした。


とても静かに息を引き取りました。静かに眠る様でした。

少しでも目をそらしていたら、気がつかなかったはずです。

その瞬間に立ち会えた事は奇跡でした。子どもも、たまたま学校が休みだったし。


普段なら私は仕事や買い物、子どもは学校で、誰もいない時間だったかもしれません。


Rにきちんとお別れができたのは、Rからの最後の最高のプレゼントだったと思います。


呼吸が止まってから、心臓の音を聞く為、聴診器をあてました。するとびくっと身体が動いたので驚きました。

まだ生きている!と思った瞬間、口から一気に「はーっ」と息を吐きました。肺の空気が全て出た様でした。


それまで閉じていた口が大きく開き、そのまま固まってしまいました。それが本当の最期の姿でした。


口からもどこからも何もでませんでした。とても綺麗な姿でした。

最後のトイレの時、大量に便がでたあの時が内臓的には最期だったのかもしれません。あの時、腸を空っぽにしたのでしょう。

おしっこは直前にしたばかりでした。


目は前から開いたままでしたので、そっと閉じてあげ、口も閉じてあげました。

すると本当に安らかな寝顔になって、とても天国にいったとは思えない可愛さです。


この時は、自分が看取れたという満足感みたいなものがあって、まだ実感がわきませんでした。


夜はいつものように、私の横でいつものベッドで並んで寝かせました。

やっと楽になれたんだねとホッとする気持ちと、明日からはもうRには会えないんだと思うと寂しさが夜になるとどーんと襲ってきたのです。


家族の前では、冷静だったのに、布団に入ると涙があふれてとまりませんでした。     


        inu