そーっと抱っこして、お腹を上にして寝かせチェックしました。

お腹が異常に膨らんでいます。


いつの間に?毛がふさふさになり、太ってきたなあと思ってはいましたが、突然お腹が大きくなった様な気がしました。
腹水の様な気がしました。

最近、トイレが近い、おしっこが出にくくなっている、何回も下痢をしている。


どっちみち、すぐに病院にいかなくては。


どこに?普通なら手術をした病院に連れていくところです。2年ぶりになります。


何となく同じ病院には連れていきたくありませんでした。

私と医師との相性かもしれません。

Rにとっても恐怖体験をした場所ですから、また連れていけば前よりももっと恐怖に震える事でしょう。無表情な冷たい感じの獣医師に、Rを預ける事にどうしても抵抗がありました。


また色々いじられるのではないか、予防接種を強制されるのではないか(手術後の5~6種の予防接種は止めていました。老犬でほとんど家にいるからです。手術の時は、入院する為に仕方なくやりましたが)とか、獣医師の言い方に強さがあり、自由にこちらの希望を言える雰囲気ではなかったからです。


そして、一番の理由は、Rに対する医師の態度でした。

事務的に扱って居る様な、動物好きな人の持つ温かさが感じられなかったのです。これはあくまで私と医師の相性であり、他の飼い主さんには信頼されているのかもしれません。
私が不信感を持つならば、Rはもっと不安になるでしょう。


そこで、再び動物病院探しが始まりました。


誰でも知っている有名な人気のある病院がありました。

しかし、口コミを見ると、人気があるのでいつも混雑し、待たされたり予約が必要など、仕方の無い事なのでしょうが、いつでもすぐに看てもらう事は難しい様でした。それに自宅から遠いのです。

自宅から近く、いつでも見て貰えて優しい医師の所が無いかと探しました。以前もそうやって探したのですが、今回は飼い主の意見が言いやすい医師のいる病院を選ぼうと考えました。

でも、いくら評判が良いと言っても、実際に行ってみないことにはわかりませんよね。


また振り出しに戻り、悩んでしまいました。


そこで思い出したのは、11年前に1回だけ行った事のある動物病院です。


Rが1歳の時、急に様子がおかしくなった時がありました。

好きなはずの散歩を嫌がり、どこか痛そうに震えていたのです。

その時の私は、犬を飼い始めたばかりでどうして良いのか慌てました。とにかく病院に連れていかなくてはと思い、近所にできたばかりの動物病院に駆け込みました。

「どうしましたか?」ときかれても、「何か様子がおかしいんです」としか言えないダメな飼い主でした。
医師はRをそっと触り、「足が痛そうですね」と言い、「いつもいる部屋には椅子がありますか?」と聞かれました。

Rのハウスはリビングにあり、いつもソファや食卓の椅子にピョンと乗り、座っていました。その話をすると「この犬は足が弱いので、なるべく椅子には飛び乗らせない方が良いでしょう。脱臼をしやすく、癖になると最悪手術になったり、歩けなくなったりしますよ、床も滑らない様にマットを敷いたり、気を付けてあげてくださいね。」と教えて貰いました。


医師は怖がるRをほとんど触らず、じっと様子を観察するだけでした。レントゲンを撮る訳でもなく検査をする事もなく、様子を見てくださいとの言われました。

費用も安く、これで本当にいいのかな?と拍子抜けしたほど。

痛み止めの注射を打ってもらい、痛み止めの薬を貰って帰りました。

診断も処置も正しかった様で、Rはその日のうちにすっかり治ってしまいました。


この時、医師はむやみにRをいじりませんでした。あれやこれやと検査する事もなく、お金儲け主義では無い事はわかりました。

これが、飼い主によっては、「何も手をうってくれなかった。もっといじってほしかった」などの評価になるのでしょう。


つまり、動物病院と飼い主の考え方が近ければ、それが良い病院となるのかなと感じました。

私の様に、あまりいじってほしくない、検査や注射もむやみにしない、ペットがストレスになる事はしたくないという考えの人と、できるだけ、色んな手を尽くして、少しでも寿命をのばしてあげたいと言う飼い主もいる事でしょう。そういう人は、色々やってくれる病院が合うでしょう。


今思えば、あの病院なら、Rにとってどうすればストレスにならないかを一番に考えてくれる気がしました。思い切ってまたあの病院に行ってみようかと決めました。


この様に、動物病院を決めるのは飼い主にとって悩ましい問題です。