*********(1)脱毛症みたいになった*********




毎年毛が抜け始める夏になると、ペットショップでサマーカットをしてもらっていました。


いつも同じペットショップにお願いし、そこはRの実家?でもありました。

9歳の時だったか、ペットショップにお迎えにいくと、Rは顔がこわばり、震えていました。


私に飛びつく勢いで、何か怖い思いしたのかなと感じました。

慣れているお店なのに、と思って中を見ると、いつもと違う男性の店員さんがいて、その人がカットを担当された様でした。



いつもは女性だけのお店で、可愛がってもらって「大人しくて、おりこうさんでしたよ。」と言われるし、怖がり屋さんなので、暴れる事はなかったと思います。


この時は、何も声をかけられずに、黙って男性からRを渡されました。

(感じ悪いな、この人、Rを乱暴に扱ったんじゃないの?)と思わず思ってしまいました。


Rは家に帰るまでずっと震えていました。ショップの中で、恐い目に遭った事は間違いありません。痛い目に遭ったのかもしれない。犬は説明ができません。


もし、ショップに問い合わせても、正直に話す可能性は無いだろうと思い、聞きませんでした。


傷らしいものは無く、綺麗にカットしてあったので、まあいいかと。


いつもは、カット後、秋になると毛がふわふわして可愛くなってきます。


ところが、その年は、足の付け根、背中などところどころ毛がはえてこない部分があり、見た目は皮膚の病気にかかったかのようでした。


狂犬病の予防接種に行った際、獣医師から「毛が生えないのはホルモンの病気かも」と言われましたが、むやみに注射や薬をやりたくない私は、病院には連れていきませんでした。


もしかして、あのペットショップのストレスのせいではないかと想像したり、少しずつは生えてきていたので、時間がたてば綺麗に生えそろうだろうと思っていました。


R自身は、元気でいつも通りに過ごしていましたので、心配はしていませんでした。



翌年の春にはだいぶ生えそろいましたが、以前の様なふわふわな毛並みはなくなっていました。


もう老犬になってきたからかな~なんて家族で話してその時は気にしていませんでした。


そんなある日、車の助手席にRを乗せて運転していた時のこと。

Rはドライブが大好き。

まるで人間の子どもみたいに外を眺めてはクンクンと声を出し、信号で止まると運転席を見て、早く動いてと言いたげでした。


長いドライブも酔ったこともありませんでした。


そんなRが、普段と違う様子を見せ始めました。


車が動きだすと、ブルブルと小刻みに震えるのです。震えるのはどこか痛い時か、怖い時です。


車の振動が良くないのかなと思い、様子を見ていました。


いつもなら、立ち上がって窓の外を眺めているのに、座り込んで、じっとしています。表情はおどおどしています。

それ以来、何かおかしい、どこか悪いところがあるのではないかと気になり始めました。